バリ島でPCR検査を受けに行ってみた
2020年4月から外国人観光客が入れなくなってしまったバリ島。
当初は新型コロナウイルスに感染した人の数も少なかったものの、4月以降は全国でかなり増えてしまい、バリ島でも7月末には感染者数が3000人を超える状況となりました。
現在、日本からバリ島へ来ることは正式な在留許可(KITASなど)を持っている人以外はできません。
逆にバリ島から日本への帰国は、直行便は飛んでいないものの、ジャカルタ経由で帰国することは可能です。
しかし、現時点ではインドネシア国内の移動にも制限があり、ジャカルタへの空路での移動には移動日14日以内に発行されたPCR検査か、抗体検査(Rapid Test)の陰性証明書と、移動当日に体調不良でないこと(特に熱や風邪のような症状)が条件となります。
バリ島から日本に帰るのに検査は必要?
2020年8月1日現在の規定では、バリ島から直接出国するフライトを利用する場合は到着国の規定に基づくためPCR検査や抗体検査は不要ですが、バリ島から日本への直行便が運休状態で、シンガポールなどを経由することも不可能で、現実的にはジャカルタ経由しかなく、バリ島〜ジャカルタの移動にはPCR検査か抗体検査の陰性証明が必要です。
バリ島内ではかなりの数の病院やクリニックで抗体検査が受けられるようになっていて、当初はバラバラだった検査費用も政府の指導によって15万ルピアが上限となっているので、かなり気軽に受けることができるようになりました。
PCR検査は受けられる場所が限定され、BIMC病院やSiloamなどの民間の大きな病院、ウダヤナ大学附属病院、各県の指定病院で受けることができます。
費用は病院によって異なり、概ね200〜250万ルピア前後となることが多いようです。
日本に帰るには前述のように抗体検査だけで良いのですが、筆者は極度の注射嫌い(抗体検査は腕か指先から採血する血液検査)なので、今回帰国するにあたってはクタのBIMC病院でPCR検査を受けることにしました。
バリ島の病院でPCR検査を受ける流れ
予約はWhatsAppででき、インドネシア語と英語で対応してくれます。
ヌサドゥアのBIMC病院には日本人スタッフが常駐しているので、言葉に不安がある場合はそちらでも良いと思います。
任意でPCR検査を受ける人は少ないので、大抵予約はギリギリでも希望通り取ることができるはずです。
予約した時間にBIMC病院へ行くと、正面の駐車場に受付があり、そこで名前を言うと必要事項を記入する書類を渡され、横のベンチにでも座って記入します。
やたらと枚数はありますが、記入すること内容はシンプル。インドネシア語と英語でガイダンスがあり、英語も簡単なので理解しやすいと思います。
記入が終わったら受付に提出し、支払い。
現金、クレジットカード、インドネシアの銀行のデビットカードが使えます。
今回は支払いは250万ルピアで、簡単な診察、PCR検査、証明書の発行が含まれます。
支払いが終わると奥のテントに行くように指示されます。
テントの中ではPCR検査、屋外では抗体検査の採血が行われています。
テントに入ると完全防備のドクター2人から自己紹介と、何をするかをざっと説明されます。
PCR検査は綿棒を鼻の奥に差し込んで検体を採取しますが、差し込んでいる間はとにかく動かないように、反射神経でビクッとなるのも注意するよう言われます。
説明と同時に血圧測定をされ、風邪を引いていないか、薬を服用していないかなど(これらは書面でも書かされます)を質問されます。
それが終わるといよいよ棒を突っ込んで検体採取をします。
筆者の場合は「5秒で終わるから」と言われたにも関わらず10秒カウントしていましたが、とにかく無事終了。
検体は別の場所で検査されるようで、提出から概ね3日程度で結果が出るとのこと。
結果は電話で報告があり、陰性だった場合は証明書のコピーをWhatsappやメールで送ってくれますが、飛行機に乗る際にスタンプが押された原本が必要になるため病院まで取りに行く必要があります。
筆者は7月20日午後に受診・検査を行い、結果報告は7月23日午前にあり、証明書は7月25日に受け取りにいきました。
BIMCクタの場合、検査時の最初の受付で名前を言えば受け取り可能です。