コロナ渦での帰国・バリ→ジャカルタ編
2020年7月30日、バリ島から日本に帰国しました。
コロナ渦中の移動で普段とは違う点など、まとめてみたので移動する方の参考になればと思います。
ただ、いつ状況が変わるかわからないためその点はご了承ください。
デンパサール・ングラライ国際空港でのチェックイン
バリ島から成田・関空への直行便は運休が続いていて、シンガポール航空などの経由便も欠航や乗継制限などで利用できないため、バリ島から日本への移動は実質ジャカルタを経由するしかない状況です。
まずはデンパサール・ングラライ空港の国内線ターミナルへ。
普段は車で溢れている空港入口はガラガラ、今回は見ていませんがおそらく国際線ターミナルもガラガラでしょう。
国内線ターミナルの車寄せにもほぼ車はなく、乗客と思われる人がちらほらいる程度。
ターミナルに入る前にEチケット控え(紙でなくてもOK)を見せて中に入りますが、これは通常時と同じ。
中に入るとすぐ預け荷物をX線検査に通しますが、その前には検温器が置かれ、体温を測られます。
今回はデンパサール→ジャカルタ、ジャカルタ→東京羽田ともにガルーダ・インドネシア航空利用なので、入って左側のガルーダのカウンターへ。
デルタ航空のゴールドメダリオン会員なのでガルーダ利用時も上級会員(SKY PRIORITY)扱いになりますが、あまりにもガラガラなので優先レーンも通常レーンも大差なし。
チェックインは通常通りここで羽田までの分を行いますが、パスポートと一緒にPCR検査か抗体検査の陰性証明書の提出を求められます。
これは現状ジャカルタに飛ぶ場合に必要なもので、今後バリ島から直接国外に出るフライトが復活した場合は行き先で必要とされない限りは不要です。
(日本の場合、到着時のPCR検査または抗原検査が必須になりますが、出発前の検査は不要。)
また、普段とは違う点として、機内持ち込み手荷物の制限がかなり厳格に運用されているようです。
普段筆者はリュックひとつとボストンひとつを機内持ち込みにしますが、今回はどちらかにするように求められました。
確かにガルーダの規定としては、
お一人様1点、7kgまで、3辺の和が 115cm以内かつ各辺が長さ56cm、高さ36cm、奥行き23cm以内に収まるもの
https://www.garuda-indonesia.com/jp/ja/garuda-indonesia-experience/on-ground/baggage/index
とあるのでそれに従う必要はあるのですが、実際には免税店などで買い物をして袋が増えることもあるため、ひとりあたり2〜3個の手荷物は黙認されていました。
ただ、今回はダメとのことだったので、「じゃあ買い物袋にボストンの中身移し替えたら大丈夫?」と聞くとそれは良いとのことでそのようにしました。
...じゃあ結果的に持ち込む量は同じじゃね?とも思うのですが。
また、それをスーツケースなどをすべて預け終わったあとに言うのもどうかと。
ちなみに、通常時からガルーダの荷物絡みのトラブルは非常に多く、ジャカルタでもデンパサールでも、スタッフの対応(知識や権限も)が相当な振れ幅があります。
ANAマイレージクラブのダイヤモンドかプラチナのステータス、またはスーパーフライヤーズカードを持っている場合で、ANA共同運航便のガルーダ便を利用する際は預け入れ荷物の容量アップなどの特典があるのですが、それを知っている地上職員はおそらくインドネシアには存在しません。
細かいことを言うと、ガルーダ運航便をGA便名ではなくNH便名で予約してもダメでした。
これについては再三ガルーダにクレームを入れ、ANAにも報告したのですが、改善はおそらくされることはないでしょう。
ちなみに、PCR検査か抗体検査の陰性証明はこの後必要ないので、しまってOK。
チェックイン後〜フライトまで
チェックインを終え、ボーディングパスを2枚(羽田まで)受け取り、セキュリティチェックへ。
ここは至って普段通りで、通過したら2階に上がります。
ショッピングエリアは8割がたクローズしていて、スタバやビアードパパなんかも閉まっています。
屋上の喫煙所とコーヒー屋もクローズ。
レストラン2軒ほどと、ゲート前のコーヒースタンド、2番ゲート前のコンビニ、1番ゲートと2番ゲートの間の喫煙所は開いています。
また、ガルーダラウンジも開いていますが、食事はごく最低限しか置いていません。本当ならソトアヤムだけは美味しいラウンジなんですけどね。
ボーディング〜ジャカルタ到着
ジャカルタ行きGA415便は19:00定刻で、ボーディングは18:40ごろ。
使用機材はガルーダの国内線でおなじみ、ボーイング737-800(登録番号PK-GMS)。
エコノミーの配列は3-3ですが、現状真ん中のシートは使用しておらず、どの席に座っても隣に人が来ることはないようです。
搭乗率は3割程度で、ジャカルタで国際線に乗り継ぐであろう欧米人の姿が目立ちます。
カタール航空(QR)のデンパサール〜ドーハ便が復活したので、欧州方面への乗り継ぎはジャカルタを経由せずに済むようになりましたが、それでもやはりジャカルタ経由を選択せざるを得ない人は多いようです。
離陸して10分ほどするとミールサービスが始まり、何らかのペーストが挟まったパンと水だけが配られます。
通常このルートではホットミールのサービスがありますが、殆どの航空会社が今は接触を最小限にするためサービスを簡略化しているのでこれは致し方ないところ。
そのあと、健康申告書(Health Alert Card)が配られ、基本的な情報と健康状態に問題がないかを記入します。
これは事前にアプリ(eHAC)をインストールして登録しておけば記入の必要はありませんが、インドネシア国内の今後の滞在先を入力する必要があるため、「インドネシア国外に出る乗継でジャカルタへ行く場合」には使えません。
フライトは1時間40分ほどでジャカルタ・スカルノハッタ国際空港に着陸。
普段この時間だと大混雑で上空待機の時間が長いこともしばしばですが、今はそんなこともなくスムーズに到着しました。
沖止めだったのでバスでターミナル3へ移動になりましたが、バスの中はソーシャルディスタンス確保のための目印もしっかり描かれています。
ターミナル3に入るとロープで順路が仕切られ、その先にいくつかブースが作られていてそこで先程の健康申告書を提出しますが、特に質問等されることもなく、そのあとは普段通り荷物のターンテーブルエリアか、出口に直行することができます。
今回は荷物の受取は不要なので左の出口からエスカレーターとエレベーターで3階の出発フロアへ直行します。
エレベーターはボタンが封印されていて、どうやるのかと思ったら足元にペダルがあってそれで行き先階を踏む仕組みになっていました。
3階フロアはいつもに増して薄暗く、エアコンも節約モードで暑く、端から端までよく歩かされることもあって疲れます。
飲食はこちらもほとんど閉まっていますが、国内線出発口前のスタバと、中程の吉野家は営業しています。
時間的にも出発便がほぼ無かったこともあって、国内・国際ともにチェックインカウンターはほとんどが閉まっていて、乗客もスタッフもまばら。
次回は、ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港から東京・羽田空港までの移動をレポートします。