コロナ禍でも旅行できる?イタリアへの旅行・入国・移動情報まとめ

2021年8月3日現在のイタリア入国制限・検疫・滞在中の注意・帰国時の手続き等をご案内します。

内容は随時アップデートしていますが、日本・イタリア・EU・経由便利用の場合は経由地など様々な複合的な条件をもとに渡航の可否を判断する必要がありますので、渡航を検討される場合はご自身でも十分に情報収集を行うようにしてください。

今イタリアに行くのは大丈夫なの?

2021年8月4日現在、日本からイタリアへ旅行へ行くことは可能です。

ただし、新型コロナウイルスの流行は続いていること(旅行中に感染するリスクもあること)、利用できるフライトが限定されること、帰国時の14日間自宅待機など、以前とは状況が大きく異なっています。

外務省が発表している海外安全情報では、イタリアは全土がレベル3(渡航中止勧告・感染症)に指定されています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_153.html#ad-image-0

 

イタリアの入国制限・制度について

現在、イタリアでは国・地域をリスクレベルに応じて5段階に分け、入国の可否と制限を設定しています。
日本はリストD(Elenco D)に該当し、日本からイタリアへの入国・渡航は一定の制限のもとで認められています。

レベル 入国制限 対象となる国・地域
リストA
Elenco A
制限なし サンマリノ、バチカン市国
リストB
Elenco B
制限なし リストCのうち、特定の感染リスクの低い国と地域
(2021/08/03現在該当無し)
リストC
Elenco C
一定条件下で制限なし

オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、クロアチア、デンマーク(*1)、エストニア、フィンランド、フランス(*2)、 ドイツ、ギリシャ、アイルランド、ラトビア、リトアニア、 ルクセンブルグ、 マルタ、 オランダ(*3)、ポーランド、ポルトガル(*4)、チェコ、ルーマニア、 スロバキア、スロベニア、スペイン(*5)、スウェーデン、ハンガリー、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、スイス、アンドラ、モナコ、イスラエル

(*1) フェロー諸島及びグリーンランドを含む
(*2) グアドループ、マルティニーク、ギアナ、レユニオン、マイヨットを含み、ヨーロッパ大陸外のその他の領土は除く
(*3) ヨーロッパ大陸外の領土は除く
(*4) アゾレス諸島及びマデイラ諸島を含む
(*5) アフリカ大陸の領土を含む

リストD
Elenco D
一定条件下で制限なし アルバニア、サウジアラビア、アルメニア、オーストラリア、アゼルバイジャン、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ブルネイ、アラブ首長国連邦、日本、ヨルダン、レバノン、コソボ、モルドバ、モンテネグロ、ニュージーランド、カタール、英国、韓国、北マケドニア、セルビア、シンガポール、米国、ウクライナ、台湾、香港、マカオ
リストE
Elenco E
制限あり
就労、健康、就学、緊急事態、または自宅、住宅、またはその他の住居への帰国などの特定の理由がある場合、または下記に該当する場合のみ許可されます。観光目的の渡航は許可されません​。
上記リストA~Dに明記されていない全ての国・地域
(ブラジル、インド、バングラデシュ、スリランカを除く)

 

 

イタリア入国に必要な手続き

グリーンパス Green Pass

イタリア入国に際しては、イタリア政府が発行する「COVID-19グリーン証明書 Certificazione verde COVID–19」、通称「グリーンパス Green Pass」が必要です。
日本からイタリアへ渡航する場合、以下のいずれかを所持している場合はグリーンパスと同等の資格となり、隔離なしでの入国・滞在が認められます。

1:日本国内でワクチン接種を必要回数完了し、お住まいの自治体が発行する接種証明書(英文)を所持していること
2:イタリア入国(到着)48時間以内に実施したPCR検査または迅速抗原検査の陰性証明書(英文)を所持していること ※1
3:COVID-19の罹患・回復証明書(6ヶ月以内・英文)を所持していること

※1:唾液検査は不可で、鼻腔からの検体採取である必要があります

日本国内でワクチン接種を必要回数完了して取得したワクチン接種証明書はイタリアでも公的に有効です。
こちらをご利用される方はイタリア滞在中は常に携帯するようにしてください。
海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧

EU旅客追跡フォーム登録

日本を含む、リストB・C・D・Eの国・地域からの到着時に「EU旅客追跡フォーム登録 EU Digital Passanger Locator Form」の登録が必要です。
登録はスマートフォンまたはパソコンからオンラインで行い、通信・システムトラブル発生時のみ紙での提出が認められます。

この登録はイタリアへのフライト出発前に行う必要があり、このフォームに登録することで生成されるQRコードの提示がない場合はフライト搭乗ができません。

 

イタリア滞在中と国内移動の注意点

イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、州(Regione)または県(Provinvia)を対象に危険度に応じたゾーン分けを行っています。

ゾーンは危険度が低い順に白(Zona Bianca)→黄(Zona Gialla)オレンジ(Zona Arancia)赤(Rossa)とされ、段階的な不要不急の外出や遠出の規制、店舗の営業制限などが行われます。

2021年8月4日現在、イタリア全土(全州・全県)が白の状況で、一般的な外出や国内移動には制限がない状態となっています。

ただし、感染の拡大などが起こった場合突発的に規制が発令される可能性がありますので、十分ご注意ください。

州・県別のゾーン分けリストは在イタリア日本大使館で日本語での情報を確認できます。
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

日本に帰国する際の制限・制度について

2021年8月10日現在、イタリアから日本に帰国する際に課される制限と必要な手続きは以下の通りです。

PCR検査・陰性証明書取得

現在、PCR検査・陰性証明書取得は日本に帰国・入国するすべての方に義務付けられています。
厚生労働省によって必要な検査方法、検体の種類、検査時間などが指定されていますので、それに沿った検査を受けるようにする必要があります。

検査は日本へのフライトの出発72時間以内に行われたものである必要があります。
(陰性証明の取得時間ではなく、検査をした時刻が出発72時間以内となる必要があります)

特に陰性証明書のフォーマットのチェックが厳しくなっていますので、極力厚生労働省のWebサイトに掲載されているフォーマットに沿って記入してもらうよう医療機関等に依頼するようにしてください。

イタリア語の陰性証明書フォーマット見本はこちらからダウンロードできます

帰国時の自宅待機

日本への帰国時には空港での新型コロナウイルス検査と、帰国翌日から14日間の自宅待機や公共交通機関不使用を厳守する旨の誓約書の提出、位置確認アプリのインストールなどが求められます。

帰国した空港でPCR検査または迅速抗原検査(いずれも無料・指定不可)が行われ、陰性が確認できた場合は帰宅が可能となります。
ただし、公共交通機関(タクシー含む)は利用できませんので、事前に手配したハイヤー、自家用車、レンタカー、徒歩などで帰宅する必要があります。

また、お持ちのスマートフォンに位置確認アプリをインストールする必要があり、帰国翌日から14日間の自宅待機中はこのアプリを通じて確実に自宅待機を行っているかどうかの確認が行われます。この確認に応じなかった場合は誓約違反となり、氏名の公表などの罰則がありますのでご注意ください。

また、株式会社パルテンツァで行う旅行手配につきましても事前に確認をさせていただいており、自宅待機や公共交通機関不使用の拒否をされた場合には手配そのものをお断りしております。ご了承ください。